
「ツレがうつになりまして」では、主役を宮崎あおいさんが演じるハルさんと、堺雅人さんが演じるハルさんの夫である髙崎幹男が中心となって物語が展開されます。
①あらすじ
ハルさんは売れない漫画家で、ツレである夫はパソコンサポートセンターで働いています。ツレは毎日自分でお弁当を作り、曜日ごとに違うネクタイをしめる程、几帳面な性格です。
ある日、ハルさんの漫画連載が中止になります。その頃から、ツレの様子がおかしくなっていきます。
毎日作っていたお弁当も作らなくなり、ある日、「死にたい」と言ってしまいました。ハルさんは当初、風邪を引いたと思っていたので、病院に行くよう勧めます。しかし、病院での診断結果はうつ病でした。
ハルさんはうつ病について詳しく調べ、ツレが以前からうつ病のサインを出していたことに気づきます。ハルさんはツレに謝罪し、ツレも職場でうつ病について話しますが、職場ではまともに取り合ってもらえませんでした。
ツレが帰宅すると、ハルさんは疲れ切った様子を見て、「辞めないなら離婚する」と言い、仕事を辞めるように促しました。ツレは仕事を辞めてからも、病状が悪化したり回復したりを繰り返します。
ハルさんは貯金を切り崩しながら生活を続けていたのですが、危機感を覚え、出版社に頭を下げて仕事をもらえるようにお願いすることにしました。「ツレがうつになりまして」というタイトルで、うつ病をテーマに描いた漫画を描き始めたのです。
②感想
宮崎あおいさんと堺雅人さんのほんわかとした夫婦の演技には、本当に癒されます。二人とも演技力が高く、安心して映画を楽しめます。宮崎あおいさんの可愛らしさには、特に魅了されます。
また、堺雅人さんは几帳面なツレ役に完璧にハマっていて、見事な演技力を見せています。 本作は、主人公のツレがうつ病になるストーリーです。
うつ病についての描写が多くありますが、現実よりも比較的マイルドに描かれています。おそらく、うつ病をリアルに描写してしまうと、作品が重たく暗いものになってしまう可能性があるため、この程度の表現が採用されたのだと思います。
それでも、ポイントはしっかりと押さえられているため、うつ病について理解を深められる部分もあります。世間的にも受け入れやすい形で、うつ病について考えさせられる作品だと言えます。
以上が、「ツレがうつになりまして」のあらすじ・感想について解説しました。
