
「きみに読む物語」は、人気恋愛小説家ニコラス・スパークスの原作を映画化したロマンス映画で、誰でも楽しめる作品の一つです。
物語は、身分の異なる男女の恋の行方に注目しつつ、レトロな時代背景から多くの気づきを得られます。この作品は、全身全霊で愛した人とその結末が気になる魅力的なストーリーであり、見どころ満載です。
「きみに読む物語」の伏線・考察・見どころについて解説します。
今回紹介するのは下記の「4つ」。
- 役者の演技に引き込まれる!
- 時代背景や暮らし、流行などがよくわかる
- うまくいきそうでそうならない展開が切ない…!
- 愛と奇跡を通して、映画を勧めたい人は…
①役者の演技に引き込まれる!
レイチェル・マクアダムスとライアン・ゴズリングが演じたアリーとノアは、役に完璧に徹していると感じました。
アリーはおてんばで裕福な女性、ノアは行動力のある田舎暮らしの青年という個性がリアルに表現されていました。また、が演じた壮年時代のアリーは、認知症の難しい役どころを見事に表現していました。
思い出した時の感動や、ノアを忘れてしまう悲しみを表現する表情や演技は、女優としての素晴らしさを感じました。
②時代背景や暮らし、流行などがよくわかる
映画の中で描かれるパーティーやデートなどのシーンは、時代背景に合わせて製作されているため、当時の服装や装飾品の流行を学ぶことができる魅力がありました。
例えば、2人乗り自転車でのデートでは、前の人が前輪に足をかけてハンドル上に腰をかけるシーンや、湖でのボート遊び、そして、水遊びではターザンのように宙を駆けて湖へ飛び込むシーンなどがあります。
また、水着は露出が少ないという特徴もありました。昔の普段着や若者たちのデートの楽しみ方を通して、レトロな時代を感じることができます。
③うまくいきそうでそうならない展開が切ない…!
物語の中盤で、破局を迎えて離れ離れになった2人にとって、アリーが素晴らしい相手に巡りあって結婚まで進むという展開は、見る人をドキドキさせました。
「これで終わりなのかなぁ…」と思わせる状況から、再会を果たして母の助言からアリーがノアを選ぶという展開に、観る人々は思わず安堵しました。
壮年のノアが彼女に語るストーリーには、再び記憶を戻した彼女に対する喜びも感じましたが、再び認知症に陥ってしまうシーンは、胸が痛くなります。このシーンは、認知症の難しさをリアルに描いており、観る人々に深い印象を与えるでしょう。
④愛と奇跡を通して、映画を勧めたい人は…
「きみに読む物語」のストーリーは、ラストに向けて切なくも奇跡を感じさせる名作と言われるだけの価値があります。
物語の結末で、アリーが死を迎える直前に「私たちの愛が奇跡を起こすと思う?」と尋ねた時、ノアは「不可能は無い」と答え、2人で永い眠りにつきます。この瞬間は、物語全体を通して運命と呼ぶような恋愛の物語であり、偶然ではないと感じさせます。
この作品は、恋愛に夢を与える物語であり、また、良い人と出会っている人々には男女の関わりについて学ぶことができる作品でもあります。全体を通して、この物語は、恋愛において運命や奇跡があることを示し、観る人々に感動や希望を与えるでしょう。
監督・キャスト紹介
監督:ニック・カサベテス
キャスト:
ライアン・ゴズリング(ノア)
レイチェル・マクアダムス(アリー・ハミルトン)
ジーナ・ローランズ(アリー・カルフーン)
ジェームズ・ガーナー(デューク)
ジョアン・アレン(アン・ハミルトン)
ジェームズ・マースデン(ロン)
以上が、「きみに読む物語」の伏線・疑問点についてでした。

物語の始まりは、若い頃のノアがアリーと出会い、懐疑的な両親を相手に関係を続けるために手紙を送るという約束を交わした時から始まります。しかし、ノアが戦争に出征し、アリーが富豪のロンと出会い、結婚するために別れることになりました。
多くの年月が経ち、物語は壮年のノアがアリーの認知症を患っていることを知り、彼女に自分たちの過去の物語を読み聞かせることから再び始まります。アリーは記憶を失っており、物語を聞くことで徐々に彼女の過去の思い出が蘇ります。
しかし、再びノアを忘れてしまったアリーにとっては喜びもつかの間でした。ノアは心臓を患い、病院に運ばれます。アリーは彼に会いに行き、再会を喜び合います。そして、そのまま2人は互いに手を握り合い、眠りについて、そのまま世界から旅立ちました。
物語は、ノアとアリーの愛が時を超えて永遠に続いていくことを示唆しています。