
「ノックノック」という映画をご覧になった方の中には、「あの女ふたりの目的って何だったのかわからなかった」と感じる方もいるかもしれませんが、実はこの作品は、1977年にアメリカで製作された映画「メイク・アップ」のリメイク作品です。
また、オリジナルの「メイク・アップ」も同様に、モヤモヤ感を残す作品でした。つまり、この作品の魅力は、そのモヤモヤ感にあると言えます。
映画ノックノック:あらすじ
建築家のエヴァンは、妻のカレンと子供たちと幸せに暮らしていましたが、ある日肩を怪我してしまい、家族の旅行には参加できませんでした。
一人で家にいると、雨の中、見知らぬ女性2人が家に訪ねてきます。道に迷ったという2人は、服を乾かすために一時的に家に入ることになりました。
最初は疑っていたエヴァンでしたが、ジェネシスとベルは誘惑の手口を使って彼を落とします。翌朝、2人は突然態度を豹変させ、エヴァンを驚かせます。
彼女たちは彼を困惑させ、何が目的なのか分からないまま去っていきます。この出来事は、エヴァンが陥る心理的な混乱とともに、観客にも混乱を与えることになります。
エヴァンの家には、横暴な態度で冷蔵庫を勝手に開け閉めし、家中を散らかし放題するジェネシスとベルという未成年の二人が入り込んでいました。
エヴァンは怒鳴りつけ、出ていけと言うものの、ふたりは何事もなかったかのように振る舞います。しかし、エヴァンは警察に連絡しようとすると、ジェネシスとベルは実は未成年だと告白し、エヴァンが罪に問われる可能性があるため、お金で解決しようと提案します。
これに怒ったジェネシスとベルは家の中を荒らしまわり、エヴァンが本気で怒ると一度は出ていきますが、こっそりと戻ってきます。その後、ジェネシスとベルはエヴァンを拘束し、エヴァンが訪問してきたカレンの仕事仲間であるルイスを殺害します。
さらに、ジェネシスとベルはエヴァンを処刑しようとし、彼を埋めて首だけ出すと、ジェネシスは重い彫刻の破片を持ち上げ、エヴァンめがけて振り下ろしますが、破片はエヴァンの顔を外れ、真横に落ちます。
最後に、ジェネシスとベルはエヴァンの淫らな動画をネット上にアップロードし、自分たちが未成年でないことを明かした後、「また別の誰かと遊ぶ」と言い残し、去っていきます。帰宅したエヴァンの家族は、荒れ果てた家を見て茫然と立ち尽くすのでした。
映画ノックノック:感想
この映画は、不遇な主人公であるエヴァンを、カリスマ俳優キアヌ・リーブスが演じています。ただ、キアヌ・リーブスが出演しているというだけで女性からの注目度が高いかもしれませんが、実際には男女問わず評価が分かれる作品です。
ストーリーは、誘惑に負けた富裕層の父親が思わぬ事件に巻き込まれるというもので、人間の恐ろしさを多様な角度から描いています。会話が通じない相手の脅威や、人を嘲笑うような残忍性、家族がいても誘惑に負ける危うさなど、様々な恐怖が描かれています。人間の残忍性を浮き彫りにする本作は、多くの観客に衝撃を与えることでしょう。
以上が、「映画ノックノック」の伏線・考察・見どころについて解説しました。
